マンダラ図の基本的な特徴は、必ず中心に宇宙の創造神「ブラフマー」が位置していることです。別の言い方をしますとマンダラの中心は「空」 (サンスクリット語:シューニャ)だということですね。

「空」は目に見えて触れることのできる「有」でなければ、全く何もない「無」でもありません。この世界には勇気だとか愛だとか、目に見えなくて触れることのできない、だからといって何も無いわけでもない”何か”があります。

この”何か”というものが「エネルギー」ということになります。

インドではあらゆるものの中心は「空」だと考えられています。

 

 

以上のことを念頭に、ジャイプルの都市をみていきましょう。

ジャイプルの中心には王宮があります。王宮には大きな中庭(空)をもつ建物が沢山ありますね。

更にその中心には、この都市の中で最も重要な存在だと考えられるゴヴィンダデーヴァ寺院(神殿)があります。

やはりこの王宮街区の中心も大きな中庭(空)があります。

また、この王宮街区にはジャンタルマンタルと呼ばれる天文観測施設があります。

都市建設の起工式は1727年ですが、天文台の建設はそれより遥かに早い1718年には開始されていたようです。宇宙構造の縮図としてマンダラ図を生み出したのですが、実際に宇宙の構造を探るために天文観測施設は必要不可欠だったのですね。(またの機会に、この都市を作り上げたジャイシン2世と合わせて詳しく説明致します。)

こうした構造から、ジャイプルの王権と祭祀権が明確に中央に集中していることがわかります。

次回は、周辺街区をみていきましょう。

カテゴリー: 建築情報

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