それでは、ヒンドゥーのコスモロジーを紹介していきます。

我々日本人は、建築を建てる際に必ずやっていることがあります。

それは地鎮祭です。これは土地の神を鎮め、土地を使わせて頂くことの許しを得る儀式です。

この地鎮祭、インドでも古くからとり行われているのです。

インドでの地鎮祭は2つのパートから成ります。

前半:ヴァーストゥ・バリ

後半:ヴァーストゥ・プージャ

ヴァーストゥとはサンスクリット語で「居住の」、または「住居の」を意味します。そして、バリは「貢物」、プージャは「神への礼拝」という意味です。

前半のヴァーストゥ・バリでは、土地に憑いている様々な邪鬼に献供して鎮め、その後の高次の安寧を祈る儀式です。ここまでは世界各地でみられるような儀式ですが、インド色が出てくるのが「ヴァーストゥ・プージャ」です。

これから建物(主に神殿)を建てる土地の一角にグリッドを描きます。

その上に「ヴァーストゥ・プルシャ」と呼ばれる一種の土地を支配する精霊(以下図の人の形)と、それを押さえつけるようにブラフマーを中心とする様々な神を勧請(かんじょう)して供養します。

そうして出来上がったこの図をヴァーストゥ・プルシャ・マンダラといいます。

中心区画には宇宙の創造神ブラフマー、

それを囲うように太陽の運行を象徴するミトラをはじめとした神々、

更に外側に方角の神や星宿を象徴する神、

という風に数十もの神が勧請されます。

 

マンダラ図は大宇宙の縮図であります。以上のように、建物が建つ土地に大宇宙を模したヴァストゥ・プルシャ・マンダラを刻むのです。

カテゴリー: 建築情報

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