マンダラ都市①

おはようございます!Somaです。 今回からマンダラ都市の事例紹介を致します。 インドに根付いた都市理念(ヒンドゥー的都市理念)で建設された都市のうち、現代に残るものは数少ないです。 修士制作を取り組んでいる祭に数えたのですが、10都市前後しかありません。 そして残っている都市のほとんどは南インドです。 私の知る限り、北インドにはあの「ジャイプル」しかありません。 今回ご紹介するのは、「マドゥライ」、「スリランガム」、「ジャイプル」の3都市です。 それではマドゥライからご紹介致します(^^)。 現代インドに生きる最大のマンダラ都市の一つです。 人口は100万人を越えています。 この曼荼羅図をよくご覧になってください。次回、実際のマドゥライの写真をお見せします。

帝王學に建築學!?④

おはようございます。Somaです。 前回は「第4章 城砦都市の建設」の中で、王道によってグリッドを造り、王宮を中心として様々な機能・人を体系的に配置するというところまでご紹介しました。今回はその続きとして神殿についてです。 様々な神々を場所に応じて適切に配するよう書かれてあります。日本でもなじみある神がが見受けられます。 「都市の中央に、アパラージタ、アプラティハタ、ジャヤンタ、ヴァイジャヤンタの神殿、また、シヴァ、ヴァイシュラヴァンナ(弥勒、ミトラ)、アシュヴィン、ラクシュミー、マディラーの神殿を建てるべきである。 それぞれの地域に応じて、住宅地の守護神を設置すべきである。 ブラフマー(梵天)の守護する門、インドラ(帝釈天)の門、ヤマ(閻魔)の門、セーナパティ(韋駄天)の門がある。ーーー」 いかがでしょうか。これはまさにマンダラの世界です。以下の写真は、都市・建築の世界でよく使われるマンダラ(vastu purusha manadala)です。様々な神様の名前が見て取れると思います。私の名前も、マンダラの真北の神として位置づけられています。 余談ですが、インド人の名前のほとんどは神様の名前です。私の友達にも、このマンダラに見られる名前の方がたくさんいます。 インドでは挨拶の際にナマステ(南無)といいますが、これはそもそも神に対する挨拶の言葉です。皆が神様だという文化ですね。 さて次回からは、ジャイプルを含めて現代に残る、実際の曼荼羅都市を紹介して行きます。

帝王學に建築學!?③

こんばんは。Somaです。 北インドのジャイプルは、別名曼陀羅都市と言われています。「第4章 城砦都市の建設」を読んでみると、見え隠れする曼陀羅の絵に気づきます。 「西から東へ向かう三本の王道、南から北へ向かう三本の王道、それが住宅地の区画である。それは十二の門を有し--- 四姓(カーストに基づく身分。バラモン、クシャトリア、ヴァイシャ、シュードラ。)がともに住む最良の住宅地に王宮がある。 住宅地の中心から北方の九分の一区画のところに---王宮を東向きあるいは北向きに造るべきである。 王宮の北微東の区域に、学匠と宮廷際僧、祭式の場所、貯水槽があり、また顧問官たちが住むべきである。--- 東微南の区域に、商品庫、記録会計所、職人居住区がある。---」 いかがでしょうか。ここまででなんとなく都市の図像が頭に浮かぶのではないでしょうか。日本ですと、京都を思い浮かべる方もいるかもしれません。 そしてここから更に最も重要とされる、神殿について説明されています。 気になるところで、続きは次回!

帝王學に建築學!?②

こんばんは。Somaです。 昨日の続きです。「アルタシャーストラ」の内容です。 その目次をランダムに列挙してみます。するとその中には、王宮や城砦に関する小見出しが見受けられます。 第一巻 修養 e.x. 第2章 学問の列挙 第10章 試験により大臣が潔白か否かを知ること 第14章 敵国における誘惑可能・不能分子の籠絡 第20章 王宮に関する規定 第21章 王に関する規定 第二巻 長官の活動 e.x. 第2章 不毛地に関する処置 第3章 城砦の建設 第4章 城塞都市の建設 第20章 時間と空間の尺度 第三巻 司法規定 e.x. 第14章 共同事業 第18章 言葉の暴力 第四巻 刺の除去 第10章 試験により大臣が潔白か否かを知ること 第14章 敵国における誘惑可能・不能分子の籠絡 第20章 王宮に関する規定 第21章 王に関する規定 ‥‥続く 続いて内容を見てみましょう。 例えば、第一巻 修養 第20章 王宮に関する規定 Read more…

帝王學に建築學!?

今年は熱田神宮サミットが開かれます。そして、2019年3月のサミットは、北インドのジャイプルで行われます。 今回は、一般的に馴染みの薄い「ジャイプル」という都市についてご案内致しますのでお付き合い下さい。 さて、本題に入る前に多少なりともインドの都市が生まれる背景をお話しいたします。 古来から、インドにおいてはダルマ(法)、アルタ(実利)、カーマ(享楽)が人間の三代目的だと考えられていたようです。 例えば、カーマスートラ(スートラとは経典の意。)などは、わかりやすく言えばセックスの楽しみ方が体系的に纏められているものです。まさかそんなことまで學問とされているのです笑 アルタを体系的にまとめた「アルタシャースートラ」は、古代インドの帝王學として日本語にも翻訳されています。 その内容は次回!